「エンディングノート」、または「終活ノート」、聞いたことありますか?
若いうちは興味がないことだったけど、40代以降は耳にすることが増えました。
意味もなんとなく分かる。
保険会社などでキャンペーンを組んでいるのを見たりもします。
「エンディング」で意味を調べると「終わりの部分」や「終了」、「結末」という単語が並びます。
その単語に「ノート」とつながっているので、「エンディングノート」=「終わりの部分について書いたもの」とでも言えそう。
書くのは自分などだから、つまりは「人の終わりの部分について書いたもの」
じゃあどんなことを書くの?というと、
エンディングノートとは?
「エンディングノート」とは、自分自身に何かあったときに備えて、ご家族が様々な判断や手続を進める際に必要な情報を残すためのノートです。また、これまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけ作りにもなるもの
引用:大阪法務局HP
つまり、自分の人生を考えたとき、自分や自分の周りのことで知っていることややってほしいことをまとめ、家族や知人に伝えるためのノート、ということになりそうですね。
こちらでは「自分」と書いていますが、自分のことでもぼんやりしてるのに、親や家族のことはどうする?
意外と知らないこと多いなぁと思いませんか??
今回は自分と家族のための「エンディングノート」について、どんなことを書くのか、書き方などをご紹介します。
エンディングノートを作ろうと思ったきっかけ
エンディングノートについて、関心を持ち始めたのは、夫の家族のエンディングを経験したことからです。
夫の家族は体調を崩して入退院を繰り返したのちに亡くなりました。
そして日頃、管理していた所有財産などについて自分の配偶者や子どもたちに伝えるべき事項を十分に残すことなく亡くなってしまいました。
夫以外の家族は「難しいことや細かいことはわからない」と言い、夫が大きなことから細かなことまで手を尽くして調べる必要がありました。
仕事をしながらこの作業をすることはとても重労働で、時間がかかるものでした。
明確な意思を残さなかったために親族間で3年ほど争った状態になったりもしました…。
「子どもたちにはこんな思いをさせたくない」
そんなときに、話題になっていたのが「エンディングノート」でした。
「人生のエンディングのことを、思いやりをもって前向きにとらえてくれる人が増えたらいいな」
自分ができる小さなことや考えを整理することで、数十年後に自分がどんな環境で過ごしたいのかを考えることができるし、エンディングを迎えた後も家族や知人がバラバラになることや辛い思いをすることを防ぐことができる。
こう考えて、エンディングノートを作ってみようと思い始めたのです。
エンディングノートってどうやって作るの?
大阪法務局から引用したエンディングノートの定義で
「ご家族が様々な判断や手続を進める際に必要な情報を残すためのノート」とありましたが
この「様々な判断や手続きのための必要な情報」には、自分が生きているうちからエンディングを迎えたあとまで
多種多様、多くのものがあります。
自分が生きている間だったら…
- 銀行、保険、年金など金融に関すること
- 会員になっている有料のサービスやサブスクのこと
- 医療のことや介護のこと、希望
- 自分で判断するのが難しくなってしまった時のこと
介護という単語のあたりから「あまりよくわからない…」と思ってしまった方、いませんか?
私は思いました(笑)
これらの情報はふだん自分しか知りえないことです。
しかし、自分が思うように行動できなくなったときに、これらの情報を誰かがわかるようになっていないと大変です。
また自分が介護が必要になったときにどうしたいか・どうしてほしいかを考えたり伝えることは、家族間でもあまりないのではないかと思います。
さらに、自分がエンディングを迎えた後だったら…
- 住んでいる家や家の周り、土地のこと
- 自分の預貯金、株、債券などのこと
- 着物や宝飾品などのこと
この辺はなんとなく想像がつきます。
「相続」になりそうなものですね。
これらは必ず誰かにお願いしなければなりません。
ほかにも
- お葬式やお墓、お寺のこと
- 持っている土地や家の周りでの決まりごと、約束ごと(ご近所関係とかね)
- 親族との約束ごと
法的な手続きに関係しないこともいろいろある。
自分にとってはただの昔話だったり当たり前のことだったりするけど、残された人たちが知らなかったことで、争い・いがみ合いの原因になることもあるんです。
これら自分が知っていること、どうしてほしいかということを考え、整理し、書いてまとめてみるのです。
「じゃあどうやってやればいいの?」
そこで役立つのが「エンディングノート」です。
※エンディングノートに法的拘束力はありません。
こちらは書き込み式のエンディングノートです。
項目別に章立てになっているので、最初から順番に書かなくても、わかるところから書いていけばOK。
書き進めていくと、おのずと必要なことが整理されていきます。

言われてみればこういうことって私しか知らないわ
こんなことも必要なのね

書いていくうちに、何気ないことが大事なことだったと気づいたり発見できるのが、エンディングノートのいいところ。
また自分の事として書いていく「介護や医療のこと」や「お墓に入りたいかどうか」という問い。
これ、とっても大事ですよね。
すべての意思を尊重してくれるかどうかは、家族の都合や金銭的な問題も絡みますが、自分の意思を記すことで自分の気持ちを整理し、見つめなおすこともできるはず。
(でも記すだけじゃなく、その手段や金銭的に必要なものも用意しておくのがベストです。)
介護施設や医療のことも、目の当たりにしないと考える機会がないかもしれません。
そのことも、エンディングノートを書きながら学び、考えていきたい。
このノートには「コラム」設けられていて、よくある疑問や知識をわかりやすく説明してくれています。
例えば
- 介護、医療などの施設の種類
- 相続と遺言の基本
など。
法律関係でよく知らなかったこと、また改めて知っておきたいことについて解説してくれているのがうれしいポイント。
エンディングノート、まずは1冊、用意して手に取ってみませんか?
親のために用意したいエンディングノート
自分で書くエンディングノート、これはできそう。
じゃあ親はどうだろう?
自分の配偶者は?
親たちや配偶者に、「エンディングノートを用意してほしい」って、なかなか言えないですね…。
そこで私が見つけたのがコチラです。
先に紹介したエンディングノートのように、財産や医療、お墓のことなどを本人に聞き取りして書いていくことで整理できる内容になっています。
例えば親だったら、休暇で実家に帰ったときなど昔話に花を咲かせながら少しずつ聞いていき、まとめていくというのもいいかなと思います。
また、こういった切り出しにくい話題を出すタイミングはいつがいいか?など、家族の立場に寄り添ったアドバイスなどもあります。
家族も、自分も困らないための予防策として
どんなできごとでも、起きうることを予想して対応策や対処法があるとわかっていれば、心も穏やかに軽くなるものです。
けれど、「まだ先のことだし、難しいから」といって何もせずに先延ばしにしたり、いざとなったら家族に助けてもらおう、子どもに来てもらおうと考えてはいませんか…?
しかし、残された家族が、たとえ自分の身内でも、あなたと同じ考えや状況とは限らない。
むしろそうじゃない場合の方が圧倒的に多い。
「自分の子ども達は大丈夫」だなんて思わないでくださいね。
配偶者には配偶者の、子どもには子どもの家族と人生があります。
私が家族のエンディングの場を見て思ったのは、親たちは、自分と子どもの考えを同化させてしまうんだな…ということです。
子どもにとっては、それが非常に重い足枷になることがあるのです。
しかし、それぞれ育った時代も価値観も違います。同じじゃなくて当然ですね。
例えば、一昔前の時代だと家業や財産に関する重要なことは夫しか知らず、夫が亡くなったあとは「家のことはわからないから…」といって残された妻はすべてを子ども任せにしてしまうことが少なからずありました(すべての家庭でそうだったわけではないですよ!)。
もちろん、いざというときは、家族や周りにいる力になってくれる人と協力し合って乗り越えなければなりません。
人を変えるのは難しいから、だったら自分のことや自分の周りのことは人任せにせず、できることから行動してみましょ。
難しそうに見えるけど、いろんなツールを活用すれば大丈夫、ちゃんとできます。
自分のエンディングのことを考えるのはちょっと暗い気持ちになりそうですが、きっと、みんなそうなんです。
ご紹介したエンディングノートは、自分や配偶者、親のこれからを前向きに、心穏やかに過ごしていくためのもの。
わからなければ、どうすればいいかをちゃんと書いてありますし、もっと知りたくなったら、終活のことを易しく解説してくれている本ってたくさんありますよ。
そうそう、こちらの本も、すごくわかりやすく解説してくれています。
自分がエンディングを迎えた後は、どうしても誰かにお願いしなければならないことがいろいろあります。
そのことが少しでもスムーズに、迷わず進むように、穏やかに終われるように、自分ができることをしておきたいと思ってノートを書いています。
ぜひご紹介したエンディングノートで、自分や家族について見つめ直し、感謝と思いやりを持って動き始めるきっかけになれたらと願います。
