パソコンに関係する資格を取りたい!と考えたとき、インターネットなどで探すとさまざまな種類の資格が目に入ります。そのうち最も有名な資格のひとつに「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」があります。
早く転職活動を始めたい!MOSの試験はいつ行われるの?
MOS試験を受験しようと思うけど、試験会場は近くにあるのかな?
独学の人は全部自分で調べましょう。今回は押さえておくべき日程や申込方法について確認します!
MOS資格は、レベルによっては1〜2か月程度の比較的短い学習期間で取得を目指せることと、資格自体の知名度の高さにより人気がある資格です。
この記事では、MOS資格の概要や実際に受験するときの申し込み方法、試験日程などの情報や公式サイトの紹介、受験したときの様子や感想などをご紹介していきます。
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MOS資格とは?MOSの概要について
最初に、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格とは何か?ということをご紹介します。
普段使っているパソコンには基本となるソフトウェア(OS)をインストールして使っています。代表的なものだと「macOS(アップル社)」や「Windows(マイクロソフト社)」があります。
後者のOSを開発したマイクロソフト社により販売されているビジネス用アプリケーションソフトが「Microsoftoffice(マイクロソフトオフィス)」です。
マイクロソフトオフィスに搭載されているのは、表計算機能のExcel(エクセル)やワープロ機能のWord(ワード)、資料作成などのPowerPoint(パワーポイント)など。
そして「MOS」とは、この「Microsoftoffice(マイクロソフトオフィス)」に搭載されているエクセルやワードなどをどのくらい使いこなすことができるかという利用スキルを証明する、マイクロソフト社が公認している民間資格のことです。
MOS公式サイト【オデッセイコミュニケーションズ】のサイトはこちら
試験はOfficeのバージョン別に受験
MOS資格はアプリケーションのバージョン別に受験する仕組みです。
自分が使っているバージョンに合わせて受験します。受験を考えたときは最初にチェックしておきましょう。
- 受験可能なバージョン(2023.11現在)
Office 2016、2019、Microsoft365
MOSの種類
- 試験科目
Word(ワード、文書作成)、Excel(エクセル、表計算)、PowerPoint(パワーポイント、プレゼンテーション)、Access(アクセス、データベース管理)、Outlook(アウトルック、電子メール・情報管理)
- 試験レベル
WordとExcelには、一般レベルと上級レベル(エキスパート)の2レベルの試験があります。
MOS試験の日程と申し込み方法
できれば早く取得したいな。試験はいつ、どこでやってるの?
受験パターンは2種類。
柔軟に対応できるのは「随時試験」の方ですね!
詳しく解説します
試験日程と申込み
MOS試験の受験方法は2パターンあります。
- 全国一斉試験
- 随時試験
試験内容や受験料に違いはないものの、1と2ではいくつか違う点があります。
1.全国一斉試験
- オデッセイコミュニケーションズのHP上でオンライン申し込みができる(クレジットカード決済)
- 毎月1回開催(日曜日)
- 試験会場は都道府県を選択して申し込むが、運営側に会場を指定され、変更はできない。
- 第一希望地域から第三希望地域まで選択できるが、申し込み状況によっては住んでいる地域から近い会場になるとは限らない。
- バージョン365は一部地域での実施となるため、希望の試験会場の地域で受験できない場合がある。
2.随時試験
- 自分が行きやすい最寄りの試験会場を選んで受験できる(パソコンスクールなど全国1700箇所)
- 申し込みは試験会場に出向いて直接申し込む
- 受験日は、随時試験を実施するパソコンスクールにより違うが、ほぼ毎週受験可能となっており、自分の予定と合わせて受験できる(会場となるスクールの大きさで人数が決まるので、必ずしも希望日に受験できるとは限らない)
- 支払いは申し込み時にパソコンスクールで行うので、クレジットカードだけでなく現金やその他の決済方法も可能。
実際に行った申し込み手順
筆者は随時試験を受験しました。
試験会場が近くにあったことと、試験が毎週実施されていたので日程調整がしやすかったのが決め手です。
試験は毎週実施されていましたが、会場となるスクールにMOS受験できるパソコンの台数が限られていたため、予約状況により申し込みから1か月後の試験日を選択しました。
申し込みのために会場となるパソコンスクールに初めて足を運びました。
スクール入口そばの受付カウンターで申し込み手続きと受験料の支払いを済ませました。
手続き中に少し待ち時間があり、その間に試験会場の様子を観察したりしました(小さいスクールだったので歩き回るのではなく、椅子に座ってあたりをよく見回す程度です)。
会場が思ったより小さく、受験に関係ないスクールの生徒も同じ空間にいたため距離が近く、試験中の雑音や人の動きなどに少し不安を覚えました。
一斉試験は受験しなかったため会場の様子はわかりませんが、オデッセイコミュニケーションズ認可のパソコンスクールなどで行われています。
MOSの受験料
MOS試験の受験料は、MOS公式サイト(オデッセイコミュニケーションズのサイト)に明示されています。
2023年11月末現在では各バージョンとも一般価格10,780円(税込)/学割価格8,580円(税込)と明記されています。(一般レベルの価格です)
ただし、この価格は変動する場合があるので、ご自身で受験申し込みの前に最新の受験料を公式サイトでチェックしてください。
自分が受験する予定のバージョンをクリックすると受験料の詳細ページに移ります。
MOS試験の前日までにすべきこと
申し込み後は試験日が確定したので、試験までの日数をにらみながらテキスト学習と模擬試験を繰り返しました。テキストのほかにYouTubeで公開されているMOS試験攻略動画を視聴していました。
学習方法について、詳しくはこちらのブログにまとめています。
MOSエクセル独学合格できた勉強時間と勉強方法
MOSエクセルスペシャリストは、仕事に役立つパソコン資格取得やスキルアップに人気がある資格。独学で合格を目指すときの勉強時間と勉強方法、役立つサイトなどを解説しています。
試験学習以外で、やるべきことのうち最も大事なことが「受験者ID」の登録です。
受験のために個人ごとのIDとパスワードの登録を自分で行う必要があり、このIDとパスワードがないと当日受験できません。
登録にはさほど時間はかかりませんが、個人情報の入力だけでなく試験種別の登録や、試験の主催団体であるMicrosoftへの英字による情報登録が必要になります。
登録マニュアルを見ながら登録作業を進めた方がスムーズであるため、試験当日ではなく前日までに行っておいたほうがいいでしょう。
手続きそのものは難しくないです
けれど前日までに忘れずにやっておきましょう
当日IDとパスワードを持参することも忘れずに!!
MOS試験当日と結果発表
全ての試験に言えることですが、当日は時間に余裕を持って会場に入るようにしましょう。
持ち物はつぎのとおり。忘れないように気を付けてください。
- 受験者IDとパスワード
- 受験票(発行されない試験会場もあります)
- 写真付き身分証明書
- 学生証(学割申込者のみ)
スマートフォンやメモ用紙、筆記用具、時計、スマートウォッチ、飲み物などは会場に持ち込みできないのでご注意ください。
受付を済ませると受験用のパソコン(デスクトップ型)へ案内されます。
先にも書きましたが、私が受験した会場は一般のパソコンスクール内だったため、MOS試験の受験者だけでなく、通常のパソコンスクール生もいて、オンライン講義を受けながらパソコン操作をしていました。
スクール生の方は雑談などはしていませんでしたが、講師へ話しかける場面などがありました。受験の説明時に耳栓を渡されたので、耳栓をして受験しました。
試験の諸注意について画面上で確認し、試験を開始しました。
試験時間は50分間です。
筆者は試験終了4~5分前にひととおり回答が終わりました。不安な箇所が2〜3問あったのでその見直しをしていたらすぐに終了時間となり、わりとギリギリに終わりました。
試験終了後、試験官であるパソコンスクールの講師の方が画面を確認してくれます。
その際に試験結果もすぐにわかり、得点などが記載された結果レポートをもらうことができます。
結果レポートとは別に、合格した場合は合格認定証とデジタル認定証がオンラインで発行されます。
合格認定証は、2023年3月31日までは郵送で各自に郵送されていましたが、現在では受験終了から数時間でオンラインで発行できます。PDF形式でダウンロードすることにより取得可能です。
デジタル認定証は、Web上で結果を確認できる認定証です。受験履歴や試験結果レポートが確認でき、認定証そのものを印刷することも可能です。
正式な証明書となるので、雇用先などにMOS資格取得を証明することができます。
(まとめ)試験日や申込方法、試験会場について押さえておきたいこと
いかがでしたか?
この記事では、MOS試験をスクールに通っていない独学で受験する人が、
- MOS資格の概要について
- MOS試験日程、申し込み方法
- MOS試験前日までにすべきこと
- MOS試験当日と結果発表
など、試験学習のほかに押さえておくべきポイントについて解説しました。
試験学習や本番に集中するためにも、申し込み手続きや試験の時の様子をあらかじめ押さえておいて損はありません。
とくに独学の人は、すべて自分で調べて準備する必要があります。
ぜひ参考にしてみてください。